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オンラインセミナー「幼児期のSDGsは”何をするか”じゃないらしい」を開催しました!

SDGsを保育・子育ての視点からみつめるオンラインセミナー「幼児期のSDGsは”何をするか”じゃないらしい」へ260名の方にご参加いただきました。

保育業界の方、子育てされている方の中に、こんなにもたくさん方がご興味を持ってくださったことは、正直、驚きと嬉しさ、そして感謝の気持ちでいっぱいになりました。こうした学びの場へご参加いただき本当に有難うございました。今回のセミナー、SDGsと保育の話しをする前に、まずはSDGsを理解するところから始まり、幼児期の子どもとSDGsのつながりを考えるところまでの盛りだくさんだった内容を簡単に紹介します。

基本講演として、次の4つのコンテンツを、檸檬会 副理事長の青木一永から。
1.SDGsのキホン
2.SDGsとほいく・子育てのつながり
3.SDGs・ESGで保育・子育てはどう変わる?
4.ESDで大人に求められること

続いて、レイモンドあしびなー保育園の保育士・安達麻菜が実践事例を紹介しながら、SDGsを考える時間としました。

そして、その実践事例からSDGsをどう考えるか、を青木が解説。

最後はZoomのチャット機能を使って、ご参加いただいた方からの質問にお答えする時間で終了になりました。
(セミナー内で回答しきれなかったご質問については、レイモンドあしびなー保育園のInstagram、また檸檬会オフィシャルサイトからもご回答する予定です。)

このコロナ下であっても、子どもたちの学びは止まらない、そして止めてはいけない。そのためにも、大人である私たちがこのSDGsやESDを理解し、学び続けていくことが重要だと考えています。

この「SDGsと保育・子育てのつながり」をテーマとしたセミナーはこれからも継続していくことに意味があるので、今後も開催していく予定にしております。今回、ご参加いただけなかった方はぜひとも次回ご参加いただければと思います。


いただいたご質問へお答えします。

 

<質問1>
「子どもは目の前のことを自分ごととして捉えている」とても深い気づきだと思います。
大人だとこう捉えてしまいがちだけど、子どもはこう捉えるよね、という具体例をもう少し教えてもらえますか?また、なぜそのように子どもはそう捉えるのだと思いますか?それはSDGsにどのように作用するのでしょうか?

【回答】
たとえば、大人は「虫は痛いなんて言わない」と分かっているけれど、子どもはそれを現実と区分なく受け止めています。これは、子どもは現実世界とファンタジーとの間に境を作らないからだと思います。
こうしたことや、子どもには生まれたときから共感行動がみられる(つられ泣きなど)ことを考えると、乳幼児期に想像力を広げて物事をとらえ、自分とのつながりを感じることは、その後の身の回りの環境に関わる力につながり、SDGsを考える基礎につながっていくのかもしれません。

<質問2>
このような実践を行うためには、子どもとかかわる保育者の人間観、環境観などがとても大事だと思います。そのようなことに対する研修のようなものは行っているのでしょうか。 また、今回など実践を通して、保育者や保護者が、持続可能な社会の担い手として変容していった例などがあれば教えてください。

先生たちは、事前にどのような学びをしていますか?
ファシリテートとは?やマインドマップの作り方やオープンクエスチョンとクローズクエスチョンの違いなど。

【回答】
主体的な子どもの遊びや活動が展開される保育を実践するために、当法人では研修と実践を繰り返す往還型研修を行っています(約半年間)。
そこでは、子どもの声を聴くこと、問いを引き出すことをはじめ、環境づくりなど様々な視点での実践的な研修を行っています。今回の実践発表者も昨年度の研修受講者であり、研修内容をうまく実践に取り入れて展開していったように感じています。

<ご質問3>
対象年齢3-4歳のプロジェクトでしたが、もっと低年齢児(まだ発語がままならないや、集中力が短い)などにはどのような取り組みができますか?もし、無理なくスタートできるものがあったら教えていただけますか?

【回答】
たしかに乳児期(0~2歳)の子どもの場合、興味・関心が持続しにくいため、一定のテーマで探究を続けることは幼児に比べて難しくなります。
そのためこの時期の子どもたちにとっては、プロジェクトでなくとも、興味・関心を持ったことに対して、いじくったり、試したりと、思う存分向き合う経験を重ねることが大切です。
そうした経験の積み重ねが、子どもが身の回りのモノゴトに関心を持ったり、知と知をつなげ、その後の探究的な活動の基礎になっていきます。
ですので、例えば公園や自然環境の中で、子どもが何かをいじくり始めたら、危なくない限り子どもが満足するまで見守るといった関わりが大切になってくるように思います。

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