子どもが子どもらしくいられる場所
民営化によって2020年4月に誕生するレイモンド中瀬保育園の園長予定者である吉田知子さんにインタビューしました。さっそくですが、レイモンド中瀬保育園の魅力を教えてください。
初めて勤めた幼稚園に似ている……新卒のころ、いつも四季を感じられる環境で子どもの成長を見てきました。子どもが子どもらしくいられる場所、この23区でまさかそんな環境で園長をするなんて思いもよりませんでした。
こちらの保育園を初めて伺った時に、「季節を感じられる、なんてすばらしい環境なんだろう」と心が踊りました。なんといっても土の園庭に魅力を感じました。1〜5歳の子どもがいっせいに遊べるくらいの広い園庭の中には、子どもが泥だらけになって思いきり遊び込んでいる姿がありました。そして桜の木が3本、初夏に実をつけるびわの木、そして銀杏などの木々が植えられています。春の終わりには散った桜の花びらで染め上げられた、ピンクの絨毯のような園庭がとても印象的でした。きっと夏にむけて青葉をつけ、冬の初めには紅葉した葉が園庭いっぱいに広がるのでしょうね。
このあたりのエリアは23区と思えないくらい自然豊かでのどかなところです。杉並区全体で300を超える公園があり、中にはビオトープがあることで生態系豊かな環境があります。そして3階建ての建物が少なく空が広いのも特徴です。だのに西武新宿線沿いにあり、新宿からは約30分、最寄り駅から保育園まで徒歩10分と交通の便はとてもよい環境です。
都内であっても自然の中で保育ができるなんて魅力的ですね!
はい、自然の中でのびのびと、園庭の土とふれあえる。散歩に出掛けても、そうした環境があるのは子どもにとっても、保育者にとっても喜ばしいことだと思います。
園庭にはきれいなピカピカのおもちゃがあるんじゃなくて、どこか古びたビールケースや古タイヤがたくさん転がっています。それは子どもにとって、ドキドキするような秘密基地だったり、宝物だったりするんじゃないかなと思います。私自身がその環境を見て胸の高鳴りを覚えました。
そしてこの大きな園庭は、子どもたちがダイナミックにあそぶ空間としてだけでなく、玄関の役割も担っており、朝は園庭を通ってお部屋に入り、夕方に園庭を通って帰ります。
雨が降れば当然、園庭には水たまりができます。どろんこまみれになって遊ぶ姿は、保護者の理解があるからこそ。昔からある保育園だからご近所の方の理解もあり、思いっきり外遊びができる。どれも子どもにとってすばらしい環境であり、それは保育者にとっても最高の環境だと思います。新年度にむけてとても楽しみです。